子ども地球教室 ワークショップレポート

2016.08.09

地球の秘密をみんなで探る「子ども地球教室」

 

「子ども地球教室」では、触れる地球開発者の竹村が講師として「触れる地球」を使ってリアルタイムの地球に触れながら、いろんな角度で地球の秘密に迫ります。参加した子どもたちとの自由なトークの中から、思ってもみない発見があることも!今回は8月に開催された教室の一部の様子をご紹介します。

 

 

台風は海を元気にする!?

「触れる地球」は、地球にまつわるさまざまなデータを地球儀に投影して見ることで、生きている「今」の地球をより実感することができる最新のデジタル地球儀。

海流や海水温の変化、初鰹や渡り鳥の移動するコースまで、はっきりと見えてきます。

 

竹村「このハワイのあたりから北に移動していく動物。これはクジラです。では、ここで問題!なぜクジラは北へ移動するのでしょうか?」

160803_02

竹村「正解は、プランクトンなどのエサが北に多いからです。では、なぜ北にはプランクトンが多いのか…。まず、クジラは死んだらどうなるかな?」

 

「海に沈む!」という声に、先生は頷きます。

 

竹村「そう、海は生物の墓場です。

クジラもプランクトンも死んだら海の底に沈み、分解されて、次の栄養源となります。こうやって海の底には栄養がどんどんたまっていくのです。これはどこの海も同じです。

北の海では、冬に表層の海水がとても冷やされます。そうすると上の水は重くなり、沈んでいくので、海の底の水が底にたまっていた栄養と一緒に上がってくるのです。

この栄養分で、食物連鎖の底辺にある植物プランクトンがまず増えます。それを食べる動物プランクトン、それを食べる小魚、大魚、クジラ・・・とだんだん栄養がいきわたり、北の海は豊かになります。

それに対して南の亜熱帯域では、海の表面が暖かく軽いので上下の海水が入れ替わらない。そこで大きな役割を果たすのが台風なのです。

台風が起こることで、海をかき混ぜてくれます。海の底の栄養を海面に出してくれるのです。だから、台風がやってこない年は魚が少ないということを漁師は知っています。」

 

台風は災害をもたらすだけではなく、地球を元気にしていることがわかりました。

 

 

どうして日本でばかり地震が起こるの?

竹村「では次は、地震が世界のどこで発生しているか見てみましょう。」

 

地震の発生地域が地球儀に黄色で示されると、こんな意見が。

 

「日本はいっぱい地震が起こってるのに、ほかの国では全然起こってないところもあるよ!」

 

竹村「すごく良いところに気がついたね。日本は大陸のプレートが出会うところです。ぐぐっと沈み込んで、跳ね返る時に地震が発生しているんですね。一方、アイスランドでは爪が伸びるくらいの速度で大地が離れ続けています。その裂け目は現在も見られますよ。」

 

「じゃあ、数億年後にはまたくっつくの?」

 

竹村「そう!アイスランドで裂けて行った大地は、地球の裏側で再び出会います。それが日本というわけ。だからこんなに日本では地震が多いんですね。」

160803_03

竹村「日本はプレートが集まってくるところだから、同じプレートに乗っているハワイ列島もどんどんこっちに近づいて来ている。プレートがベルトコンベアーみたいになって、小さな島を運んできているんですね。それらがぶつかって日本列島はできたんですよ。」

 

 

西ノ島は最近できた島?それとも…

竹村「じゃ、この島を知っていますか?これは西ノ島です。」

 

「すっごく最近、ボコッとできた島だよね」という声に、竹村先生はニヤリ。

 

竹村「そう、だけど本当はいきなりできたわけじゃないんだ。ちょっと君、ここに立ってみてくれるかな。」

160803_04

竹村「君の頭のこの上のあたり。ここまでが我々が見ている西ノ島なんです。ほら、本当は海の下にはこんな大きな体の部分がまだあるわけです。どう?西ノ島のことちょっと見直したかな?」

 

「うん、ちょっとね!」と言うお手伝いをしてくれた少年に、会場からは拍手が送られました。

 

「触れる地球」を使った先生の話から、地球の秘密が少し見つかったかもしれません。

160803_05

どんな未来が見える?子どもワークショップ

最後に「今日はじめて知ったことや、ビックリしたことを絵に描いてみましょう」というテーマでクーピーを使って描いてもらいました。この場所は今お昼でも地球の反対側は夜であることや、生物の長距離移動の話など、印象に残ったテーマはそれぞれ。地球の未来を想像して描いている子もいましたよ。

image001image002

 

子ども地球教室のテーマは日替りで5つのコースがあります。

a:地球はいかにして特別な星になったか?~地球の生いたちを語る~

b:不動の大地もうごいてる?~大陸移動、日本列島のなりたち~

c:ちゃんと知る、地球温暖化~北極と私たちの暮らしの意外な関わり~

d:宇宙船地球号の動かしかた~エネルギーの未来~

e:2050年、人類が地球を進化させる?~この星に私たちは何のためにいるのか?~

 

「触れる地球」を使って地球のふしぎ、地球の未来について考えます。

トップに戻る