子ども地球教室【特別編】レポート

2016.08.12

子ども地球教室 特別編

「最先端技術でまなぼう、地球と農の素敵な関係」

 

8月4日、子ども地球教室 特別編「最先端技術でまなぼう、地球と農の素敵な関係」が開催されました。触れる地球とJAがコラボレーションし、最新のVRにも触れられる充実した内容に、たくさんの子どもたちが参加してくれました。

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「災い」と「恵み」は、コインの表と裏?

 

まず、触れる地球開発者の竹村真一が先生となり、子どもたちにさまざまな「リアルな地球」をクイズ形式で紹介するところからスタートです。
エサをもとめて太平洋を大移動するクジラの群れ、渡り鳥の不思議な行動などが、触れる地球に次々と映し出されていきます。

 

「実は大陸も動いてるって知ってるかな?大陸がアイスランドで裂けて、再び地球の反対側で出会うわけだけど…そう、それがここ日本なんですね。

プレートが集まってくるので、日本ではたくさんの地震が起きます。そして火山もたくさんできました。そうすると地震や噴火の災害が起きて、困りますよね。だけど、忘れないでほしいことがあります。

それは、火山は長い目で見ると土を豊かにしてくれているということ。

火山灰の中には野菜などが育つために必要なミネラルなどの栄養素が、たくさん入っているんです。富士山や桜島の噴火による火山灰のおかげで、日本では豊かな土が作られて来たんですね。」

 

火山は噴火してこわいものだという印象が強いかもしれませんが、意外と良いこともあるみたいです。さらに先生は続けます。

 

「台風だって、こわいだけじゃないんです。海をかき混ぜることで、生き物が分解されてできた海底の栄養素を、表層まで行き渡らせてくれています。だから、海を元気にしてくれているということです。」

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「『わざわい』と『めぐみ』はコインの表と裏です。だいたい私たちが『災害』と思っていることには、意味がある。
だから、災害に対してはちゃんと防災して、災いを最小限にとどめながらその恵みを受ければいい。人間がクリエイティブに知恵を使えば、災害を防ぎながら豊かな国土に生きることができるんです。

日本は災害が多いということは、反対にそれだけ恵まれている国だとも言えます。それをまず覚えておいてください。」

 

 

田んぼが作るのは、お米だけじゃない!?

「さて、日本における災害と思われているものに、もうひとつあります。日本ではたくさんの雨が降りますよね。そうするとどういうことが起こるでしょうか?」

 

会場からは「土砂崩れ?」「洪水かな」という声が。

 

「そう、土砂崩れや洪水。つまり『水害』ですね。日本は水が豊かな国だというけど、それは半分まちがいです。日本は山が多くて地形が急。だからたくさん雨が降ってもあっという間に海へ流れ去ってしまう。使える水が少なかったんですね。それを変えたのは、何だと思いますか?」

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そこで今度は「ダム!」「地下水」などの声があがります。

 

「おしいですね。長い歴史の中で日本を豊かにしてきたのは、実は田んぼなんです。山の斜面に棚田を作ることで、田んぼは『天然のダム』となりました。ゆっくり流れる『スローな水』をデザインしてきたんです。スローな水のおかげで生き物の卵も流されないので、多様な生物が繁殖する環境が整ってきました。

田んぼはお米だけを作っているんじゃないんですよね。『田んぼ作り』は『国土作り』。日本の田んぼは生物多様性をも支えてきたんです。このことも、ぜひ覚えて帰ってくださいね。」

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田んぼをVRで見てみよう!

 

竹村先生とこどもたちは、次にJA全農主催のギャラリーへ移動。最新のVR(バーチャルリアリティ)を使って、日本の田んぼをのぞいてみます。目の前に現れるリアルな田園風景に、子どもたちも興味津々!

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160804_07また、日本列島の形に並んだ机の上には、各地で取れる野菜や穀物、それぞれの農家の方の写真がたくさん。ビデオやパネルをとおして、日本の「食と農」を詳しく知ることができます。

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再び触れる地球に自由に触れながら、スタッフと一緒にまなびを深める子どもの姿も。

ふだん何気なく食べているお米や野菜にも、たくさんの地球の恵みと、人々の知恵が詰まっていることを実感できる体験となりました。

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