CPV地球価値創造フォーラムCreating Planetary Value 第5回 11/19 成清一臣氏 × 竹村真一

2014/12/25

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第5回CPV地球環境価値創造フォーラム「食をつくり、地球をつくる」

11月19日(水)18:30〜21:30

 

ゲスト

基調講演:成清一臣氏(JA全農 代表理事理事長)

モデレータ

竹村真一(「触れる地球ミュージアム」主宰/Earth  Literacy Program代表/京都造形芸術大学教授)

 

 

ゲスト

西島豊造氏(五ツ星お米マイスター/株式会社スズノブ代表)

 

 

フォーラムでは、企画展「食をつくり、地球をつくる。」の協賛団体の1つ、JA全農代表理事理事長の成清氏が基調講演。また、お米ソムリエでもある西島氏による4種類のお米の食べ比べが行われました。

 

IMG_7559-3▲成清一臣氏の基調講演

 

 

受け継がれてきた食文化のバトンを落としつつある

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和食が無形文化遺産に登録され、一部で和食を見直す動きもあります。
しかし、竹村は問いかけます。
「現代日本人の食生活は、無形文化遺産の名に値するのでしょうか」

食文化はガラスケースの中で守られていくものではなく、生活の中に息づきながら脈々と受け継がれていくもの。ところが、近年のコメの消費は著しく減少。成清氏はコメの荷余り感から今年のコメの買い取り価格が下落したとも指摘しました。コメを中心とした日本の伝統的な食文化は消えつつあり、「私たちは食文化のバトンを次世代に渡す前に落としつつあるのかもしれません」(竹村)。先人から連綿と受け継いできた流れを断ち切ることは、歴史的、文化的にも重大な損失と言えるでしょう。

 

日本食は地球と人類に貢献できる「未来食」

日本の食と農は3つの地球価値を創造しています。
1つは、発酵食や出汁などが健康につながる「人をつくる」価値。そして、水田が生み出す生物豊かな風土にみる「地球をつくる」価値。他に、稲作を維持するための協同の精神を生んだ「社会をつくる」価値。竹村は「日本食は地球と人類に貢献できる『未来食』」と言い切ります。こうした価値創造は同時に文化をかたちづくり、次世代へのバトンを握り直すことに繋がるのです。

 

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ワインは選ぶのに、どうしてコメは選ばないの?

日本食の特徴の1つに口中調味(ごはんとおかずを交互に食べ口の中で味を調節)があります。ところが、「カレーに合うコメ、和食に合うコメ、朝ごはんに向くコメなどがあるはずなのに知られていない。ワインのようにテロワール(生育環境)が語られることも少ない」と竹村が指摘するように、おかずや調理法によってコメを使い分ける習慣はほぼありません。

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成清氏は、コンビニのおにぎり類で年40トンのコメが消費されていることに着目したほか、日本食の簡便化も提案。「コメ文化でない人々の捉え方も聞きながら新しい食べ方を提案していきたい」と、コメ食普及への強い意欲を見せました。

 

 


12/25 NHKニュースnews watch9に竹村真一と触れる地球が生出演! 企画展トークイベント 12/1「地球目線で語るコメづくり」佐藤洋一郎氏 ×西島豊造氏× 竹村真一
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