企画展トークイベント 12/1「地球目線で語るコメづくり」佐藤洋一郎氏 ×西島豊造氏× 竹村真一

2014/12/25

 「地球目線で語るコメづくり——気候変動時代の持続可能な農とは?」

12月1日(月)18:30〜21:00

 

ゲスト

佐藤洋一郎氏(元・総合地球環境学研究所副所長/京都産業大学教授)

西島豊造氏(五ツ星お米マイスター/株式会社スズノブ代表)

モデレータ

竹村真一(「触れる地球ミュージアム」主宰/Earth  Literacy Program代表/京都造形芸術大学教授)

 

 

企画展「食をつくり、地球をつくる。」の最後を締めくくるトークイベントが開かれました。
「日本の農業は、食をつくりながら地球の自然資本を殖やす営み」(竹村)です。アジアモンスーンによってもたらされる大量の降雨。その雨を受け止める地形が急峻であるがゆえに繰り返されてきた洪水と渇水。しかし、水田をつくることで、治水と生物多様性とコメの生産という役割を同時に果たしてきました。

unnameddddd▲竹村真一

 

植物遺伝学者の佐藤氏の「望遠鏡的な視点」。地域のコメのプロデュースを手がける西島氏の「顕微鏡的な視点」。その両面で話題を展開し、ますます気候変動が激しくなる地球環境においての食と農の未来について3人で意見を交わしました。

 

 

イネと人と環境は共に進化してきた

3株のイネから収穫したお米はごはん1膳分に相当します。
ところが、佐藤氏によると元々のイネの原種は「日陰者」。1億数千年前はひっそりとした森の陰で下草のように生える、実をつけない植物でした。しかし、気候変動にイネが適応していき、人間が栽培を繰り返してきた中で、現在のような種子繁殖植物に変容していったのです。これを佐藤氏は「三者共進化」と呼びます。長い時間をかけ、イネ、人、環境が相互に影響し合いながら進化してきました。

unnamed-4▲佐藤洋一郎氏

 

地球が認めた人工物は水田だけ

「人工の『工』という字は、天と地をむすび人の営みを表す」。今回の企画展のパンフレットに竹村がこう書いています。日本の自然環境は、初めから与えられた自然ではなく、人が自然と恊働してできた高度な人工自然です。
西島氏が「地球が認めた人工物は水田だけ」と話すように、高度な人工自然の最たるものが、日本の稲作なのです。
実際に、西島氏がコメのプロデュースを手がける産地では、土地の個性を生かした、気候の変動や経済の変貌に負けないレジリエント(強靭)なコメづくりを目指し、実践しています。こうした産地が先駆けとなり、田んぼの価値の再発見、生産者とJAとの関係の再構築の流れをつくるきっかけにつながればといった期待の声も出ました。

unnamed-1111▲西島豊造氏

 


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